世界中から数多くの格ゲープレイヤー達が集い,その頂点を競い合う格闘ゲームイベント
「Evolution 2012」(以下,EVO2012)がラスベガスで,7月6日から8日まで開催された。本稿では,最終日である7月8日に行われた,それぞれの決勝トーナメントの結果をお伝えしよう。また,ソウルキャリバーV部門で優勝した
デコポン選手のインタビューも掲載したので,あわせてチェックしてほしい。
「ソウルキャリバーV」
優勝 デコポン選手/日本(ティラ)
準優勝 Shen Chan選手/シンガポール(セルバンテス)
3位 Something-Unique選手/アメリカ(ピュラ)
4位 Whoazz選手/アメリカ(αパトロクロス)
5位 Crna ruka選手/日本(パトロクロス)
Xephukai選手/アメリカ(パトロクロス,アスタロス)
7位 かまあげ選手/日本(ミツルギ)
Kura選手/韓国(パトロクロス)
「ストリートファイター X 鉄拳」
優勝 laugh選手(リュウ)・Infiltration選手(ロレント)ペア/韓国
準優勝 Ricky Ortiz選手(ルーファス)・PR Barlog選手(リュウ)ペア/アメリカ
3位 ときど選手(チュンリー)・ふ〜ど選手(リュウ)ペア/日本
4位 Combofiend選手(ジュリア)・Mike Ross選手(マードック)ペア/アメリカ
「Mortal Kombat」
優勝 Perfect legend選手/アメリカ(Kung Lao)
準優勝 CD Jr.選手/アメリカ(Jax)
3位 Pig of the hut選手/アメリカ(Kenshi)
4位 Mit選手/アメリカ(Reptile, Scorpion)
5位 Forever King選手/アメリカ(Kung Lao)
xBlades選手/アメリカ(Liu Kang)
7位 Tyrant選手/アメリカ(Jax)
M2Dave選手/アメリカ(Freddy Krueger)
「Virtua Fighter 5 Final Showdown」(※サイドトーナメント)
優勝 ふ〜ど選手
準優勝 しろぬこ選手
3位 板橋ザンギエフ
「THE KING OF FIGHTERS XIII CLIMAX」
優勝 MadKOF/韓国(デュオロン,キム,シェン・ウー)
準優勝 bala選手/アメリカ(ビリー,タクマ,シェン・ウー)
3位 verna選手/韓国(EX庵,シェン・ウー,キム)
4位 guts選手/韓国(EX庵,シェン・ウー,バイス)
5位 Romance選手/アメリカ(キング,紅丸,ユリ)
lacid選手/韓国(京,アッシュ,キム)
7位 Reynald選手/アメリカ(紅丸,キム,ホア・ジャイ)
Yang Yao ren選手/台湾(EX庵,タクマ,京)
「ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3」
優勝 Filipino champ選手/アメリカ(マグニートー,ドクター・ドゥーム,フェニックスなど)
準優勝 infrit選手/アメリカ(ノヴァ,スペンサー,センチネル)
3位 Chris G選手/アメリカ(モリガン,ドクター・ドゥーム,豪鬼)
4位 Combofiend選手/アメリカ(ノヴァ,スペンサー,ホークアイ)
5位 Frutsy選手/メキシコ(モードック,キャプテンアメリカ,タスクマスター)
Flocker選手/アメリカ(ゼロ,バージル,ストライダー飛竜)
7位 Justin Wong選手/アメリカ(ウルヴァリン,ストーム,豪鬼)
Ytwojay選手/アメリカ(ウルヴァリン,スペンサー,マグニートー)
「スーパーストリートファイターIV アーケードエディション Ver.2012」
優勝 Infiltration選手/韓国(豪鬼,剛拳)
準優勝 GamerBee選手/台湾(アドン)
3位 PR Balrog選手/アメリカ(バイソン)
4位 Xiaohai/中国(キャミィ)
5位 ウメハラ選手/日本(リュウ)
Humanbomb選手/香港(さくら)
7位 Dieminion選手/アメリカ(ガイル)
Poongko/韓国(セス)
2日目のまとめ
記事でお伝えしたとおり,日本人としては
「ストリートファイターIV アーケードエディション Ver.2012」(
PS3/
Xbox 360)の
ウメハラ選手,
「ソウルキャリバーV」(
PS3/
Xbox 360)の
Crna Ruka選手,
デコポン選手,
かまあげ選手,
「ストリートファイター X 鉄拳」(
PS3/
Xbox 360)の
ときど選手・
ふ〜ど選手ペアが決勝トーナメントに進出し,各タイトルでの優勝に期待がかかっていた。
結果的にはソウルキャリバーV部門でデコポン選手が優勝を果たしたものの,そのほかの部門では残念な形となってしまった。もちろん決勝トーナメントにこれだけ日本人選手が残っただけでも十分な結果であるとはいえるが。
なお,EVO2012で唯一優勝を果たした日本人選手であるデコポン氏に話をうかがったので,その内容をお届けしよう。
ソウルキャリバーV部門優勝者 デコポン氏 ミニインタビュー
デコポン氏(右) |
4Gamer:
EVO2012「ソウルキャリバーV」部門,優勝おめでとうございます。
デコポン氏:
どうもありがとうございます。
4Gamer:
決勝トーナメント進出が決まってから1日あいだが空きましたが,その間どういったことを考えていましたか。
デコポン氏:
最初は,決勝トーナメントで当たる相手のことばかり考えていましたね。夜になるまで悩んだのですが,やっぱり誰が相手でもいつもの自分を出すしかないというところに辿り着いて,それで開き直れました。あと,決勝トーナメントの相手は様子見をしてくることが多かったのですが,ソウルキャリバーVは押したほうが強いゲームなので,絶対に退かずに戦おうと心に決めておいたのが良かったのかもしれません。
4Gamer:
確かに見ている側としても,いつも通りの動きがそのままできていたように感じました。
デコポン氏:
それが勝因だったと思います。
4Gamer:
ほかのプレイヤーはいつも通りの動きができていなかったように見えました。
デコポン氏:
緊張していたんだと思います。その中でいつも通りできたのが良かったですね。
4Gamer:
予選,決勝トーナメントを通して,デコポンさんはほかの日本人選手と戦う機会が多かったです。そのときはどういう気持ちで戦いましたか。
すべてのトーナメントが終了したときは,現地時間で7月9日の0:00を過ぎていた。EVOスタッフ並びに選手の皆さん,お疲れ様でした |
デコポン氏:
気まずいところはあったんですけど,最後に残れるのは一人なので,誰が相手でも倒すしかないと考えて容赦なく戦いました。
4Gamer:
では,優勝までに戦った相手で,一番苦しい戦いを強いられたのは誰でしょうか。
デコポン氏:
かまあげさんです。心が強過ぎます。
4Gamer:
決勝トーナメント初戦の相手ですね。どちらが勝ってもおかしくない非常に緊迫した試合で,手に汗を握りました。
では,今後EVOに参加したいというプレイヤーに向けてメッセージをお願いします。
デコポン氏:
僕は今回,「ソウルキャリバーシリーズは今まで大きな大会が少なかったし,せっかくEVOに選ばれたのだからキャリバー勢みんなで出よう」ということで,Crna Rukaさんやcrskさんに誘われて参加して,本当に楽しかったです。一人では大変なので,仲の良いプレイヤーと旅行に行く感覚で参加してみてください。
4Gamer:
ありがとうございました。