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  • ハッピーミール
  • 発売日:2024/07/25
  • 価格:通常版 3850円(税込)
    特装版 8470円(税込)
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[TGS2023]「F-ZERO」などで知られる今村孝矢氏の漫画を原作とするADV「OMEGA 6 The Video Game」のトークセッションをレポート
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印刷2023/09/24 01:40

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[TGS2023]「F-ZERO」などで知られる今村孝矢氏の漫画を原作とするADV「OMEGA 6 The Video Game」のトークセッションをレポート

 東京ゲームショウ2023の一般公開日となる2023年9月23日,ハッピーミール/シティコネクションブースで,両社の共同プロジェクトとして開発中のアドベンチャーゲーム「OMEGA 6 The Video Game」PC/Switch)の開発者トークセッションが行われた。

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 本作は,任天堂の「スターフォックス」や「F-ZERO」シリーズなどのデザイン,監修を担当した今村孝矢氏の漫画「OMEGA 6」を原作とするアドベンチャーゲームだ。レトロフューチャー感満載な冒険活劇を,ピクセルアートで描かれたコマンド選択式アドベンチャーで体験できるという。
 現在は任天堂を退職してフリーのイラストレーターとして活動している今村氏だが,本作ではアートディレクションとグラフィックスデザインを担当している。
 また,サウンドは任天堂で「ワイルドトラックス」などを担当し,退職後はピアニスト,ジャズボーカリストとして活動している天宅しのぶ氏が手がける。
 今回のトークセッションに登場したのは,今村氏と天宅氏,そしてハッピーミール代表の関 純治氏,シティコネクション代表の吉川延宏氏だ。

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 さて,そもそもOMEGA 6とはどういう漫画かというと,2022年10月に漫画家デビューした今村氏が描いている王道レトロSFアドベンチャーである。と言っても,タイトルからピンと来る人は限られると思う。実はOMEGA 6はフランスで販売されている漫画であり,日本語版は存在しないのだ。
 今村氏が漫画家になった理由は,子供の頃から憧れていたそうだ。漫画家のお父さんの影響で絵をかいていた今村氏は,美大に進んだのだが,1980年代にビデオゲームにハマり,卒業と同時に任天堂へ就職することになった(デビュー作はF-ZEROだとか)。
 そして任天堂退職時,いろいろな人に連絡をする中で,もともと親しくしていたフランスのOMAKE BOOKSの社長と話していたところ,「実は漫画を描こうと思っている」という話をしたそうだ。すると,「完成したら売るよ」と返事をもらい,結果的にフランスで漫画家デビューすることになったという。

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 そんなOMEGA 6が,ゲーム化することになった経緯も面白い。もともと,ハッピーミールの「大分・別府ミステリー案内 歪んだ竹灯篭」の開発で協力してもらっていた会社があり,そこの社長が今村氏と旧知の中だった。そこで,今村氏に会いたいと紹介してもらったところ,話が盛り上がり,一緒にゲームを作ろうということになったという。
 しかし,ハッピーミールの開発規模では,このまま今村氏のゲームを作ってもダウンロードタイトルになってしまい,パッケージ版を出すのが難しい。そこで関氏がシティコネクションの吉川氏に相談したところ,「うちでやります」と即答してもらえたそうだ。吉川氏は,パブリッシングやプロデューサーなどで協力している。

 サウンドの天宅氏は,今村氏の任天堂時代の後輩で,よく遊びに行くグループのメンバーだった。ワイルドトラックスの全曲を手がけたのは天宅氏だが,今村氏も同作でキャラクターデザインやタイトル画面を担当していて,今村氏はそんなつながりをパっと思い出したという。そこで,退職後に薄くつながっていた天宅氏に久しぶりに声をかけたところ,今回のサウンドを二つ返事で快諾してもらえたと話していた。

今回の制作について,天宅氏は「超楽しいです」「(16bit風のサウンドなら)任せなさい。むしろほかの人に作ってほしくない」とニコニコしながらコメントしていた
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 本作は,東京ゲームショウ2023では映像出展されているが,トークセッションでは実機プレイを見せてもらえた。
 時はDC:2590。未来の地球では,人類は驚異的な長寿を実現し,平均年齢は400歳を超えるようになっていた。しかし,そのせいで若い世代が冷遇される世の中になってしまう。
 そんな中で,火星付近のワームホールから宇宙移民が現れ,地球への移住を求めてきた。人類はこれを受け入れるが,若い世代が増えない地球人の居場所は徐々に狭まっていき,数年も経たないうちに世界の主要都市をエイリアンが占拠してしまう。
 この事態に,長寿研究の第一人者であるヴィクター・フランクリン博士は,第二の地球を探し出すことを決意する。そして,人造人間サンダーとカイラを生み出し,宇宙船「OMEGA 6」と共に探索へと送り出した……。

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人造人間のサンダーとカイラは,歳をとっても若返ることができ,若返りを繰り返して宇宙を旅している。ある薬を飲んで強大な力を使うと一気に老いてしまうという設定もあり,時には老人になってピンチを切り抜けることもあるようだ
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 というのが,本作のあらすじだ。つまり,タイトルになっている「OMEGA 6」というのは,主人公たちが乗る宇宙船の名前である。
 あらすじの宇宙人の設定は,京都に住む今村氏が,コロナ前に海外から大勢の旅行客が来るようになったのを見て,「どんどん日本人が減っていくんだろうな」と考えたことから,インスピレーションを得たそうだ。

 あらすじだけでさまざまなドット絵の背景や,個性的な宇宙人たちが出てきたが,これらはすべて今村氏が描いている。そもそも,本企画を進めるにあたって,「僕が全部絵を描いていいならやる」という条件を出したそうだ。現実的ではないことを言ってるように聞こえるかもしれないが,今村氏は「任天堂でも1,2を争う仕事の早さがウリだった」「(ドット絵を描くのが)F-ZEROのごとく早い」とのこと。例えば,下の写真で使われているドット絵は,2時間もかかっていないという。

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 キャラクターも現時点で50種類以上描いているが,1キャラクターを仕上げるのにかかる時間は40分ぐらい。しかも,今村氏は漫画もドット絵もiPadで描いていて,移動中などでも新たなキャラクターが関氏に送られてくるそうだ。

 今回のトークセッションでは,漫画のOMEGA 6の英語版が海外で発売されることがアナウンスされた。しかも,出版するのは,Marvel ComicsやDC Comicsに次ぐ規模を持ち,「ロボコップ」や「マスク」などで知られるDark Horse Comicsだ。今村氏は,同社が出版してくれることを「正直,一番うれしかった」とコメントしていた。

アメリカなどでのゲームの発売も,Dark Horse Comicsと同じグループの会社が行う。会場では,来日した担当者が登壇した
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 とはいえ,ここは東京ゲームショウ。気になるのは,やはり日本語版が出るか否かだ。ゲームで遊ぶ前に,原作漫画を読んでおきたいと思うのが人情というものだろう。
 これに対して吉川氏は,「出ないわけないじゃないですか」とコメント。現時点では,どの媒体で,どういった形で,いつ発売する,というのは言えないようだが,どうやら日本語版を出す予定はあるようだ。こちらも楽しみにしつつ,ゲームの続報を待とう。
 ゲームのほうは,2024年の暑くなる前の発売を目標としているという。デジタル版とパッケージ版,どちらも販売される予定だ。

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