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【PR】超小型なのに超高速。「ALIENWARE X51」の2012年秋モデルはスリムデスクトップPCの常識を変える
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印刷2012/11/03 12:00

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【PR】超小型なのに超高速。「ALIENWARE X51」の2012年秋モデルはスリムデスクトップPCの常識を変える

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 2012年1月に登場した「ALIENWARE X51」は衝撃的な製品だった。それまでに存在したAlienwareのデスクトップPCは,まさに「巨大戦艦」という表現がぴったりの大型筐体を採用していたが,それがALIENWARE X51では新型Xbox 360より一回り大きい程度にまで小型化したのだから,注目を集めるのは必然だったと言っていいだろう。

ALIENWARE X51 プラチナ
BTO標準構成価格:11万4980円(税込,2012年11月3日現在)
デルの直販サイトで購入する
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 しかも,BTOの上位構成が搭載していたGPUは「GeForce GTX 555」という名のミドルクラス向けモデル。そのため,3D性能は「3Dオンラインゲームならほぼすべてを快適にプレイでき,最新世代の3Dゲームタイトルも,グラフィックス設定次第ではプレイ可能」というレベルになっていた。
 ALIENWARE X51は,「小型のゲームPCでプレイできるのは負荷の低いオンラインゲーム程度」という“常識”を打破する存在だったわけだ。

 そしてこの秋,ALIENWARE X51は,CPUとGPUを一新し,新世代モデルへと進化してきた。本製品が持つ最大のウリは,サイズと性能,消費電力,そしてBTO標準構成のバランスにあるわけだが,新モデルでの性能向上はどの程度で,肝心のバランスは保たれているのか。今回はそれらを明らかにしてみたい。

デルの製品情報ページでALIENWARE X51の仕様を確認

ALIENWARE×4Gamer 特設ページで
最新のALIENWARE情報をチェック



スリムな筐体を継承しつつ

最上位モデルでは高スペックCPU&GPUを採用


 ALIENWARE X51の2012年秋モデルは,1月に登場したALIENWARE X51から外観や基本仕様を維持しつつ,搭載するパーツのスペックを引き上げてきたモデルだ。

新ALIENWARE X51のラインナップ。BTO標準構成価格は7万9980〜11万4980円(税込,2012年11月3日現在)の範囲に収まっている
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 2012年11月初旬時点のBTO選択肢から,CPUとGPUを順に見ていこう。
 まずCPUは,最下位の「スタンダード」から最上位の「プラチナ」まで,すべてIvy Bridge世代のクアッドコアモデルとなる。
 今回4Gamerで入手したのは「プラチナ」構成だが,本機が採用するのは,4コア8スレッド仕様の「Core i7-3770/3.4GHz」(以下,i7-3770)だ。自動クロックアップ機能「Intel Turbo Boost Technology」によって最大3.9GHzで動作するようになっているなど,世間一般の「ゲーマー向けデスクトップPC」と比べても,まったく遜色ない。

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ALIENWARE X51の2012年秋モデルが搭載するGTX 660(OEM)カード
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GTX 660(OEM)。GPU上の刻印が「GK104-200-KD-A2」となっており,GK104ベースであることが分かる
 一方のGPUは,「スタンダード」が「GeForce GT 640」(以下,GT 640),「プレミアム」「プラチナ」が「GeForce GTX 660」(以下,GTX 660)と,いずれもKeplerアーキテクチャを採用するモデルだ。
 ただ,ここで注意したいのは,GT 640とGTX 660がいずれも,NVIDIAが同社のOEM(Original Equipment Manufacturer)となるPCメーカー向けに出荷しているものであるということ。もう少し分かりやすく言い換えると,ALIENWARE X51が搭載するGT 640やGTX 660は,4Gamerでレビュー記事を掲載しているGT 640やGTX 660とはスペックが異なるGPUということである。

 前述のとおり,今回入手したのは「プラチナ」構成なので,採用するGPUはGTX 660ということになるのだが,PCパーツショップの店頭においてカード単体で購入できるGTX 660だと,GPUコアは「GK106」で,シェーダプロセッサとなる「CUDA Core」の数は960基(関連記事)。それに対し,ALIENWARE X51に搭載されるOEM向けGTX 660(以下,GTX 660(OEM))は,GPUコアが「GeForce GTX 680」と同じ「GK104」で,CUDA Core数も1152基と,スペックは見事に違っている。

GTX 660(OEM)カードは,カード背面のネジを外すとGPUクーラーを取り外せる(※取り外した時点で保証は受けられなくなるので,その点は注意してほしい)。クーラーがカード後方に大きくはみ出るデザインは「GeForce GTX 670」のリファレンスカードそっくりだ
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4+2フェーズに見える電源回路もGeForce GTX 670のリファレンスカードとよく似ている
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搭載するメモリチップはSK Hynix製のGDDR5「H5GQ2H24AFR-R0C」(6Gbps品)だった

 表1は,GTX 660(OEM)とGTX 660,そしてALIENWARE X51の2012年春モデルにおける「プラチナ」が採用していた「GeForce GTX 555」(以下,GTX 555)のスペックを比べたものだが,GTX 660(OEM)では,CUDA Core(やテクスチャユニット)が多い分,動作クロックは全体的に引き下げられているのが分かる。同じ製品型番を採用するGTX 660との間で,性能差がなるべく出ないようにとNVIDIAが調整した結果だろう。
 また,GTX 555との比較では,GTX 660(OEM)とGTX 660が,圧倒的に高いスペックを持っているのが分かる。「テストするまでもなく,春モデルとは次元の異なる3D性能を期待できる」と述べていいように思われる。

※いずれもNVIDIAによる公式スペック。ALIENWARE X51の2012年春モデルが搭載していたGTX 555はベースクロック736MHz,シェーダクロック1472MHzで,PCI Express外部電源は6ピン×1という仕様になる
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 ちなみに,ALIENWARE X51が搭載するGTX 660(OEM)は,GPUコアクロックが仕様どおりである一方,メモリクロックは5600MHz相当(実クロック1400MHz)にまで,若干引き下げられている。
 もう1つ,負荷状況に応じた自動クロックアップ機能「GPU Boost」がGTX 660(OEM)では有効化されている。「小型筐体のALIENWARE X51でどこまで上がる?」と気にしている人もいるのではないかと思われるのでお伝えしておくと,今回筆者が試した限り,ブースト時の最大クロックは940MHzだった。

NVIDIAコントロールパネルの「システム情報」を開いたところ(左)。右はEVGA製のオーバークロックツール「Precision X」(Version 3.0.3)からブースト時の最大クロックを追ったところだ。テストでは940MHzにまで達した
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ハイクラスな構成を収めきった小型筐体

OSはBTOでWin 7もWin 8も選択可能


 さて,前段の冒頭でも述べたとおり,ALIENWARE X51の2012年秋モデルにおける外観は,1月のデビュー当時からまったく変わっていない。どことなくXbox 360を思わせるデザインや,縦置きと横置きが可能で,縦置き時に95(W)×318(D)×343(H)mmというコンパクトなサイズ,縦置き時でも横置き時でも問題なく吸排気できるよう用意されたスリットの構成も同じだ。

縦置き横置き自由自在。これは,ALIENWARE X51の持つ大きな魅力の1つだ
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 スペックの大幅な引き上げによって,外付けACアダプタの大型化が進んでしまったのではないかと危惧していたのだが,それも杞憂に終わっており,「プラチナ」モデルに付属のACアダプタは330W仕様で変化なしである。このあたりはIvy BridgeとKeplerを搭載する効果が出たといったところだろうか。

付属のACアダプタは330W仕様ということでさすがに小さくはないものの,大きな熱源の1つを筐体外に出せるというという意味ではポイントが高い
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側板を開けたところ
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 横置き時に天板となる側板はネジ1本で固定されており,これを外すと筐体内にアクセスできるのも従来どおり。CPUクーラー部に大きなダクトが取り付けられていたり,カードがライザーカード経由でマザーボードに取り付けられる仕様だったり,電源部を冷却する40mm角ファンや,筐体前面から吸気するための60mm角ファンを搭載するなどして効率的な冷却に配慮していたりするのも,2012年春モデルから変わっていない。
 もっともこのあたりは,初代モデルのデビュー時点で十分過ぎるほどの完成度だったので,「GTX 555より長いGTX 660(OEM)カードでも問題なく搭載できるよう,春の時点で設計されていた」ことをより評価すべきであろう。

CPUクーラー部のダクトと薄型光学ドライブ,グラフィックスカードとライザーカードからなる“グラフィックスユニット”的な部分を本体から取り外した状態
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吸排気孔として機能するスリットは,そこかしこに設けられている。とくに縦置き時だと底面,横置き時だと向かって左側面になる部分は,形状の異なるスリットが2種類用意されていたりと,芸が細かい
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ALIENWARE X51自体は6ピンのPCI Express補助電源コネクタを2系統持っているので,物理的に搭載でき,ACアダプタの容量で賄えるなら,より高いスペックのグラフィックスカードも利用可能だ(左)。右は“グラフィックスユニット”をバラしてみたところ。このあたりの設計は春モデルから変わりなしである

本体背面。サウンド入出力はWaves Audioによるチューン済みだ。グラフィックス出力はDual-Link DVI-D×1,Dual-Link DVI-I×1,DisplayPort×1,HDMI×1
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 そのほか細かなところでは,Realtek SemiconductorのサウンドドライバをWaves Audioが拡張した「MaxxAudio」の採用がトピックといえるだろう。ぱっと見はただの「オンボードサウンド」なのだが,音を出力してみると,すぐに違いが分かるほど良好なサウンドを楽しめる。Alienware――というかDell――はここ最近,サウンド周りの強化に余念がないのだが,最新世代のALIENWARE X51でも,期待どおりの音は得られていると述べていい。

 なお,新世代OSの登場もあって,OSがどうなったのか気になる人もいると思うが,結論から述べると,ALIENWARE X51をはじめとするAlienwareのゲームPCでは,従来どおりのWindows 7も,新しいWindows 8もBTOで選択可能だ。Windows 7を選んだ場合,2013年1月31日までの期間限定ながら,Windows 8 Proアップグレードのダウンロード版を1200円で購入できるため(関連記事),「まずは安全策でWindows 7を選んでおく」というのがアリではなかろうか。


PC自作市場向けGTX 660と比べて速い? 遅い?

カードを差し替えてALIENWARE X51の実力を検証


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 さて,i7-3770にGTX 660(OEM)を搭載した「プラチナ」仕様のALIENWARE X51はどれだけ速いのか。今回はその点を確かめるべく,ALIENWARE X51「プラチナ」と,同製品のグラフィックスカードをGainward製のGTX 660カード「GAINWARD GeForce GTX 660」に差し替えた状態で比較してみたいと思う。i7-3770+GTX 660という構成のゲームPCは,Alienwareの競合各社から数多く市場投入されているので,今回はそれを模した構成と,ALIENWARE X51を比較してみようというわけだ。

 また,できれば2012年春モデルの「プラチナ」構成となるALIENWARE X51を入手したかったのだが,今回はそれがかなわなかったため,「Core i5-2320/3GHz」に「GeForce GT 545 GDDR5(OEM)」を組み合わせた,2012年春モデルの「スタンダード」も,参考までに比較対象としてテストすることにした。GeForce GT 545 GDDR5(OEM)はFermiアーキテクチャで144基のCUDA Coreを搭載するGPUなので,3D性能のイメージは「GeForce GTS 450」よりやや低め,といったことになるはずである。

 そのほかテストに用いた新旧ALIENWARE X51の主なスペックは表2を参照してほしい。グラフィックスドライバは,テスト開始時点の公式最新版「GeForce 306.97 Driver」で統一している。

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 テスト方法は4Gamerのベンチマークレギュレーション12.2準拠。解像度は1600×900ドットと1920×1080ドットの2つを選択した。ただし,スケジュールの都合上,「S.T.A.L.K.E.R.:Call of Pripyat」と「Sid Meier's Civilization V」を省略し,代わりに「ファンタシースターオンライン2」(以下,PSO2)の「キャラクタークリエイト体験版」に用意されたベンチマークモードを実施することをあらかじめお断りしておきたい。
 PSO2のテストでは,「簡易描画設定」を5としたウインドウモードで解像度を2パターンで変更したものと,1920×1080ドットのフルスクリーンモードで「描画簡易設定」を3と5にそれぞれ設定したときのスコアを取得する。

 なお以下,2012年秋モデルのALIENWARE X51「プラチナ」は「ALIENWARE X51」と表記し,同製品でグラフィックスカードを一般PCユーザー向けGTX 660へ変更したものは「X51+GTX 660」,2012年春モデルのALENWARE X51「スタンダード」は「旧X51 STD」とそれぞれ表記して区別する。さらに,グラフ中ではALIENWARE X51を「X51」とのみ記すので,こちらもご了承のほどを。


GTX 660(OEM)とGTX 660はほぼ同程度の3D性能

2012年春モデルとの実力差は顕著


 テスト結果を確認していこう。グラフ1は「3DMark 11」(Version 1.0.3)における「Performance」と「Extreme」の両プリセットで,総合スコアを比較したものだ。ALIENWARE X51のスコアはX51+GTX 660より若干高いが,その差は小さいので,むしろここは「ほとんど変わらない」と見るべきだろう。

 ここで注目しておきたいのは旧X51 STDのとのスコア差で,ALIENWARE X51は実にトリプルスコアだ。ちなみに「GeForce 295.51 Driver Beta」を用いて,2012年春モデルのALIENWARE X51をテストしたときのスコアはPerformanceで3438,Extremeで1079だったので(関連記事),ALIENWARE X51はGTX 555搭載機の2倍近いスコアを示していると述べてよさそうである。

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 続いて「Battlefield 3」(以下,BF3)の結果がグラフ2,3となるが,ここでもALIENWARE X51とX51+GTX 660とのスコア差はほとんどない。そしてより重要なのは,アンチエイリアシングとテクスチャフィルタリングを適用していない「低負荷設定」では1920×1080ドット,4xアンチエイリアシングと16x異方性フィルタリングを適用した「高負荷設定」でも1600×900ドットで平均60fpsを超えてきていることだ。これはインパクトが大きい。

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 グラフ4,5の「Call of Duty 4: Modern Warfare」(以下,Call of Duty 4)では,ここまでと比べるとALIENWARE X51がX51+GTX 660より若干優位なスコア傾向にある。これはおそらく,Call of Duty 4ではシェーダプロセッサ数とテクスチャフィルタリング性能が“効く”ため,物理的にCUDA Core数とテクスチャユニット数の多いGTX 660(OEM)を搭載する効果が出たということなのだと思われる。

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 グラフ6,7は,「The Elder Scrolls V: Skyrim」(以下,Skyrim)のスコアだが,ALIENWARE X51とX51+GTX 660で比較すると,アンチエイリアシングとテクスチャフィルタリングをいずれも無効化した「標準設定」では前者が,8xアンチエイリアシングと16x異方性フィルタリングを適用した「高負荷設定」では後者が,それぞれ数%ずつ高いスコアを示した。Skyrimでは公式の高解像度テクスチャパック導入によってグラフィックスメモリ負荷が高くなっているため,メモリ周りのスペックに優れるGTX 660が,Ultra設定でGTX 660(OEM)を逆転したというわけだ。

 もっとも,総合的に見れば「ほぼ互角」と述べて差し支えない。Ultra設定でも1920×1080ドットで平均60fpsに迫っていることからはむしろ,「高解像度テクスチャパックを導入した状態でSkyrimをプレイするにあたって,性能面での不満はない」と述べたほうが適切だとも思われる。

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 グラフ8,9にスコアをまとめた「DiRT 3」でも,ALIENWARE X51がX51+GTX 660に若干のスコア差を付けている。実フレームレートで,高負荷設定の1920×1080ドットで平均73.4fpsというのは,DiRT 3をプレイする前提に立ったとき,まったく申し分ないといえるレベルである。

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 比較的古めの世代に属するゲームエンジンを採用しているPSO2では,Call of Duty 4の結果をさらに先鋭化したような結果が得られた。グラフ10,11を見ると,ALIENWARE X51はX51+GTX 660より7〜13%程度高いスコアを示しており,「同じモデルナンバーでも,よりCUDA Coreおよびテクスチャユニット数の多いGPU」を利用できているメリットが強く出ているといえる。世間一般にある「GTX 660搭載のゲームPC」よりも,ALIENWARE X51のほうがPSO2には向いている印象だ。

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消費電力は高負荷時でも200W未満

GTX 660(OEM)のほうがGTX 660より低い


 GK104コアの下位モデル的存在となるGTX 660(OEM)を搭載するALIENWARE X51。容量330WのACアダプタで駆動する以上,消費電力はさほど大きくないはずだが,実際のところはどうなのか,ログの取得が可能なワットチェッカー「Watts up? PRO」で,システム全体の消費電力を計測してみたい。

 テストにあたっては,OSの起動後30分放置した時点を「アイドル時」,各アプリケーションベンチマークを実行したとき,最も高い消費電力値を記録した時点を,タイトルごとの実行時とした。そして,各時点におけるスコアをまとめたものがグラフ12となる。
 まずアイドル時で比較すると,ALIENWARE X51は旧X51 STDから6W低い値を示した。これはひとえにIvy BridgeとKepler,両アーキテクチャの賜物と言っていい。

 一方のアプリケーション実行時だと,ALIENWARE X51の消費電力はX51+GTX 660と同等かそれ以下の水準にまとまった。今回用いているGTX 660カードはリファレンス仕様なので,GTX 660(OEM)のほうがGTX 660より消費電力は低いということになるはずだ。低めの動作クロックが“効いて”いるのだろう。

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 念のため,CPUとGPUの温度もチェックしておきたい。今回は,ストレスツール「OCCT」(Version 4.3.1)のCPUモードと3DMark 11を同時に実行したときを「高負荷時」として,アイドル時ともども,CPUとGPUの温度を取得するとことにした。CPU温度はモニタリングツール「HWMonitor Pro」(Version 1.14),GPU温度はGPU情報表示ツール「GPU-Z」(Version 0.6.5)をそれぞれ用いて取得する。テスト時の温度は約24℃だ。

 その結果がグラフ13,14で,CPU温度はアイドル時だと同程度だが,高負荷時はALIENWARE X51とX51+GTX 660が旧X51 STDより高めに出た。もちろん,これはワーストケースだ。ゲームプレイ時に全コアが100%になることはあり得ないので,ワーストケースで80℃台前半なら,まったく問題ないレベルだと述べていい
 一方のGPU温度は,高負荷時にX51+GTX 660よりALIENWARE X51のほうが5℃低い点に注目しておきたい。GTX 660(OEM)の「筐体外へ熱を排気するデザイン」が奏功したのではなかろうか。

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バランスを保ったまま,性能が大幅に向上

「プラチナ」で11万円台半ばはむしろ安い


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 ALIENWARE X51という製品は,「サイズと3D性能,消費電力,そして価格のバランスがいい」デスクトップPCとして登場してきた経緯がある。そして,ここまでのテストで明らかになったとおり,その2012年秋モデルは,秀逸なバランスはそのままに,3Dゲーム性能面で圧倒的な飛躍を果たしてきた
 そもそも,GTX 660の性能は,Fermi世代のシングルGPU最上位モデル「GeForce GTX 580」といい勝負を演じられるレベルにある(関連記事)。GTX 660(OEM)の性能は,それと概ね差のないレベルなので,前世代のハイエンドGPUとほぼ同じ性能が,ALIENWARE X51「プラチナ」にもたらされたというわけだ。

 冷静になって周囲を見回してみると,競合となるゲームPCでは,GTX 660搭載で5桁円台から購入できるものが少なくない。そのため,単純に数字でだけ比較するなら,「プラチナ」のBTO標準構成価格11万4980円(税込,2012年10月26日現在)は割高である。その点は否定できないところだ。
 だが,「ただスペックと価格だけで見る」のを止めてみると,これだけの性能と機能を,Xbox 360より一回り大きい程度の筐体で実現していることの意味が増してくる。他社が実現できていないことを実現していることを踏まえれば,むしろ安いとさえ言えるのではなかろうか。

 「PCの置き場所はとにかく最小化したいが,性能や機能には一切妥協したくない。でも,だからといってノートPCで性能を追求しすぎるとトンデモない値段になるからデスクトップPCがいい」というワガママなニーズを満たすことのできる唯一無二の存在。――2012年秋モデルのALIENWARE X51「プラチナ」については,そうまとめるのが適切だろう。

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