連載
インディーズゲームの小部屋:Room#609「Skybolt Zack」
最近は,モンスターエナジーをがぶ飲みしながら,荒野で孤独に荷運びをしている筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第609回は,DEVS MUST DIEが開発した「Skybolt Zack」を紹介する。本作は,ロケットパンチでステージを飛び回りながらゴールを目指すという横スクロールアクションだ。もっと荷物を配達させてくれ……(配達依存症)。
本作の主人公は,機械の両腕を持った少年・ザック。彼は悪の組織に誘拐されて改造手術を受け,この両腕を手に入れたが,失敗作だったためか廃棄処分となってしまう。しかしザックは死んでおらず,スクラップ置き場で意識を取り戻す。そして,その力を使って,自分を改造した組織に戦いを挑むというのが本作のストーリーだ。まあ,ショッカーにさらわれた本郷 猛みたいなものと思えばいいだろう。
そんなザックの最大の武器は,機械の両腕で繰り出す強力無比なロケットパンチだ。本作の敵は3色に色分けされており,それに対応するボタンで攻撃すると,腕から出るロケットの噴射で敵に向かって一気に移動できる。本作はコントローラでのプレイが推奨されており,例えばXboxコントローラなら青,黄,赤の敵を,それぞれX,Y,Bボタンで攻撃するという具合だ。
敵の配色は変更可能で,DUALSHOCK 4など自分が使っているコントローラに合わせることもできる。テンポよく連続で攻撃を当てるとザックが高速でステージを飛び回り,画面左のチェーンゲージが上昇して,音楽が躍動感を増していく。それと同時にザックの攻撃範囲が広くなり,次の敵をさらに狙いやすくなるという仕組みだ。逆に,ボタンを間違えて色が合わない敵を攻撃すると弾かれてしまうので注意しよう。
うまくチェーンをつなげて連続で敵を撃破できると,まるでリズムゲームのようで爽快感抜群。しかし,色とりどりの敵が画面上に並んでいると混乱してしまい,ボタンを押し間違えて,ついミスをしてしまう。中には,全身がトゲだらけの罠のような敵もおり,よく見ずに次の標的だと思って飛びつくと痛い目を見るはめに……。ルールは簡単ながら,上達するのは難しい,遊び応えのあるゲームに仕上がっている。
どのステージにも複数のゴールがあり,選んだルートによってその先のステージが分岐するため,総ステージ数はかなりのもの。ステージごとのスコアやクリアタイムを,世界中のプレイヤーと競うこともできる。「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」の疾走感と,「ロケットナイトアドベンチャーズ」の空中アクションを足して2で割ったようなゲーム性で,アクションゲームファンに文句なしにオススメできる。
Steamでは,そんな本作のデモ版が公開されているほか,製品版が2050円で発売中だ。興味を持った人は,まずはデモ版をプレイしてみよう。
■「Skybolt Zack」Steamストアページ
https://store.steampowered.com/app/909670/Skybolt_Zack/- この記事のURL:
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