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「Fallout 76」のキャラクターメイキング機能が大きく変更。「QuakeCon 2018」で明らかになった情報をまとめて紹介
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印刷2018/08/14 14:26

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「Fallout 76」のキャラクターメイキング機能が大きく変更。「QuakeCon 2018」で明らかになった情報をまとめて紹介

 Bethesda Softworksは,2018年8月9日〜12日にテキサス州ダラスで開催されたゲームイベント「QuakeCon 2018」「Fallout 76」PC/PlayStation 4/Xbox One)についてのQ&Aセッションを行い,キャラクター作成など,いくつかの新情報を公開した。

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カードシステムの導入で大きく変化する
「S.P.E.C.I.A.L.」


 Bethesda Softworksの開発者達が登壇したQ&Aセッションでは,「Fallout」シリーズでおなじみの「S.P.E.C.I.A.L.」(Strength,Perception,Endurance,Charisma,Intelligence,Agility,Luckの頭文字を並べたもので,プレイヤーキャラクターの基本ステータス)について,各ステータスのレベルアップの上限を撤廃すると共に,「パークス」がトレーディングカードのような形になると発表された。

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 オンライン専用タイトルとして作り直された本作の育成システムだが,プレイヤーキャラクターがレベルアップするごとに,7つのカテゴリーの中からランダムに1枚,パークスのカードが与えられるとのこと。また,キャラクターレベルが1〜10の間は,2レベル上がるごとに,それ以上は5レベル上がるごとに,おまけのチューインガムが入った「パークカードパック」が手に入るという。カードパックだけを別途,販売するようなビジネスモデルが考えられるが,それが行われるのかどうかは明らかにされていない。
 ちなみにカードパックに必ず含まれるらしいチューインガムは,空腹を一時的に忘れる効果があるとのこと。つまり本作では,探索や耕作,狩りにより食糧を得るシステムもあるものと思われる。また,パークカードには「ゴールドカード」という,アートがアニメーションするレアカードも存在する。

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 これらのパークスはスタックが可能で,同じ特性を強化することもできる。例えば,「Strength」のパークスの1つである「Gladiator」はメレーダメージを10%引き上げるが,2枚スタックするとダメージが20%アップするといった具合で,パークスは種類によって,1〜4枚のスタックが可能になっているようだ。カード1枚を1ポイントとして,ステータスの各カテゴリにつき最大15ポイントまでカードを使用することが可能になった(シリーズ従来作は,10ポイント)。

 この変更によって,状況に合わせてパークスを設定し直すことが容易になる。例えばスナイパーの能力が必要になったときや,アーマーや手持ちの武器を変更したときに合わせてパークスを構成し直すようなプレイスタイルになりそうだ。

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 「Fallout」シリーズの魅力であったNPCがいなくなることで,S.P.E.C.I.A.L.の1つである「Charisma」(カリスマ)がどうなるのかといった疑問を持つファンも多いはずだ。この点についてはBethesda Softworksのデザインチームでもかなり議論されたという。詳細は発表されていないが,どうやら「Fallout 76」には「チーム」と呼ばれるグループもしくはフレンド機能のようなものがあり,その中で有効になるパークスがCharismaに用意されるらしい。

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 例を挙げると,紹介されたカードの中に「Strength in Numbers」というものがあるが,これは,自分以外のプレイヤーがミュータント化した場合,Strengthを25%強化するというもの。また,「Happy Camper」は,グループでキャンプまたはワークショップにいるとき,1枚で40%,2枚使えば80%,空腹や喉の渇きをスローダウンさせられるという。Charismaにはソロ専用のパークスもあり,「Lone Wonderer」は,1人で冒険するときには相手から受けるダメージを10%軽減し,AP回復を10%向上させる。最大で3枚使うことも可能だという。


対人戦が苦手な人も十分に考慮されたPvP


 オンライン専用ゲームになることで避けて通れないのが,「対人戦」(PvP)だ。シリーズのプレイヤーの中にはソロプレイを愛してやまない人も多いし,シリーズ従来作のサバイバルアクション風のゲームシステムが,ポストアポカリプスの世界観にマッチしていると感じるゲーマーも少なくないだろう。

 PvPは,プレイヤーキャラクターのレベルが5に達した時点で解禁されるという。プレイヤーが別のプレイヤーから攻撃された場合,通常より低い数値のダメージになり,自分のアイテムをチェックしたり,ファストトラベルなどで逃げ出すといった判断を下す時間は十分にある。そのうえで相手に反撃した場合,PvPが始まるという。

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 攻撃側が,こうした相手からのPvP承認を受けずにほかのプレイヤーをキルした場合,ゲーム内通貨の王冠や経験値,ルートアイテムといった報酬がまったく得られず,さらに自分の居場所が赤い星としてマップ中に表示される「Wanted Murderer」(お尋ね者の殺人犯)として,ほかのプレイヤーに狙われることになる。これが「バウンティモード」と呼ばれるシステムで,お尋ね者をキルすれば,得られる報酬が倍になるという。これにより,歴戦のグリーファー(ゲーム内で他人に嫌がらせをする人)に初心者がなぶり殺されるという事態に歯止めをかけるという意図だろう。

 本作には「ステルスモード」が存在し,伏せた状態で移動していれば,目視されない限り探知されることはない。しかし,お尋ね者になった状態ではステルス移動も不可能になり,このようにプレイヤーキルについてはいろいろと考慮されている。経験の浅いプレイヤーが熟練の賞金首を倒すのは難しいだろうが,チームでバウンティハントするのは楽しそうだし,レベルの差が大きいほど,得られる報酬も多くなるようだ。

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 対人でも対環境(PvE)でも,プレイヤーキャラクターがキルされた場合,リスポーンエリアであるVaultの前に召喚される。だが,いくらかの王冠を払えば,別のエリアに復活することも可能だ。キルされたプレイヤーキャラクターのアイテムは死体のそばに残されるようだが,Vaultの前やキャンプ地にはプレイヤー専用のボックスが用意され,集めたアイテムやジャンクをそこに入れておけば,キルされても失われないという。

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 E3 2018で話題になった,キャンプ地を破壊する狂暴なモンスター核ミサイル(ニューク)についてだが,本作には,「Fallout 4」に登場した「ブループリント」の概念があるため,たとえキャンプを破壊されても同じ場所に施設群を復元したり,条件の良い土地を見つけて,そこに新たにキャンプを作ったりできるという。ご存じのように核ミサイルを作動させるには,ほかのプレイヤーと共にさまざまなパズルを解く必要があるため,それほど核兵器が飛び交うゲームになるわけではないだろう。

 こうしたことから,対人戦の殺伐とした雰囲気が苦手なプレイヤーでも,十分に楽しめるように練り込まれているという印象を受ける。ただし,本作にはボイスチャット機能が実装されており,所定の範囲内にいればチャットできるというエリアベースのシステムになっているため,不特定多数の罵声やタウント(挑発)などは頻繁に聞くことになるかもしれない。

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 また,日本人好みの容姿が作りづらいといわれるBethesda SoftworksのRPGだが,本作のキャラクターメイキングシステムは大幅に作り直されており,多彩な見た目にできるだけでなく,ゲーム開始後も,性別から肌の色まで,いつでも自由に変更可能だ。キャラクターの表情やエモートなども進化しており,自分のプレイヤーキャラクターの姿がIDバッジに表示されるなど,たくさんのフィルターが用意されたフォトモードも導入された。

 敵キャラクターの特定の部位を狙って戦う,「V.A.T.S.」システムは,リアルタイムのゲームになることから,「S.P.E.C.I.A.L.」の「Perception」の一部として,パークカードで発動するシステムになるようだ。

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 イベントではまた,「Be a Better You」と題する最新の“教育ビデオ”も公開され,そこでは「ミューテーション」というコンセプトが紹介されている。プレイヤーは,放射能の過被爆によってミュータントになってしまうことがあり,どのような姿にるのかはランダムとのこと。トレイラーでは,カンガルーのようになってしまったボルトボーイが登場するが,それぞれのミュータントにはポジティブまたはネガティブな「パークス」があり,気に入ったらそのままの姿で暮らしてもいいし,除染によって元の姿に戻ってもいいとのことだ。

 「Fallout 76」の楽曲は,同シリーズではおなじみのイノン・ズル(Inon Zur)氏が担当しているほか,さまざまな楽曲のライセンスを得て,前作以上に多彩なジャンルの音楽が楽しめるラジオ局が用意されるなど,大きな変化を見せながらも,シリーズらしい雰囲気を残す本作。PC版のβテストではSteamを使わず,自社のサービス「Bethesda.net」で行うことが示唆されているので,気になる人は公式サイトを小まめにチェックしておこう。
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