「TERA」の新ダンジョン「ヴェリカ地下関門」が4月26日に実装。地下迷宮を抜けた先で何が待っているのか，先行プレイレポートで紹介しよう

　ゲームオンは2017年4月26日，同社がサービス中のMMORPG「TERA The Exiled Realm of Arborea」にてアップデートを実施する。このアップデートでは，先日開催された「新クラス“ムーングレイバー”先行体験会 in 東京」や，その模様を配信した「テラライブ！〜Vol.21〜」で発表されたように，新ダンジョン「ヴェリカ地下関門」が実装される。


　今回，この実装に先立ちプレイしてきたので，新ダンジョンを中心にアップデートの内容をレポートしよう。

ヴェリカの地下に広がる新ダンジョン「ヴェリカ地下関門」

　新ダンジョン「ヴェリカ地下関門」は，その名のとおりヴェリカを舞台にしたインスタンスダンジョンだ。ヴェリカはプレイ序盤に訪れる大都市で，クエストでもたびたびお世話になる場所だ。交通の便も文句なしといったところだろう。

「ヴェリカ地下関門」は，街の中心でもある女神像の付近に設置された次元の魔法石を使って突入する。少し先の話になるが，いずれ上位難度の「破られたヴェリカ地下関門」も実装される予定だ

　入場条件は，レベル65のキャラクターで2人〜7人のレイドパーティを組むこと。それ以外の条件はないが，パーティマッチングで入場する場合は，アイテムレベル制限があるとのこと。しかし，レベル相応の装備をしたキャラクターならば余裕で条件を満たしているはずなので，とくに問題はないだろう。

　入場回数は1日2回まで。プレミアムサービスを購入しているプレイヤーは1日4回まで入場できる。もちろん，ダンジョン初期化呪文書を使えば，実質的に何回でも入場可能だ。

　ダンジョンに入場すると，暗い洞窟のようなエリアからスタートする。しばらく進むと，なんとアークデヴァ帝国軍の騎士達が襲いかかってくるが，彼らはヴェリカの街を襲撃してきたのではなく，地下を抜けた先にある「何か」を目指しているらしい。

今回は実装されたばかりのムーングレイバーでプレイ。ちなみに，ムーングレイバー実装後，約3時間ほどでレベル65に到達したプレイヤーもいたという話を聞いて驚いた

　帝国軍の騎士達をなぎ払い，先へ進むと第一のボス「カバドル」が登場する。

暗いダンジョンに黒いボスとあって，少々見づらいかもしれない。デバフ状態で若干，緑色になったカバドルなら，大まかなシルエットも分かるのではないだろうか

　カバドルは四足歩行で対になった羽根を有する獣か竜といった姿で，スタン攻撃を多用してくるのが特徴だ。とくにジャンプからの着地攻撃にもスタン効果があり，またフィールド上のすべてのキャラクターが対象になっているので，確実に回避しないと大変なことになる。

　しかし，攻撃は基本的に前方がメインで，また即死攻撃などもないため，タンク役がしっかりターゲットを確保していれば，それほど難しい敵ではなさそうだ。

羽根や前足からの攻撃，前方へのブレス攻撃など，カバドルの主な攻撃は前方向に偏っている。タンクがターゲットを抱え込んだら，残りは背後から攻撃しよう

ジャンプからのスタン攻撃は，落ちてくるタイミングが早い。慣れないうちは，対処しづらいかもしれない

地面からカバドルの仲間（左の青いモンスター）が現れて，突進攻撃をしてくることも。突進は直線攻撃なので，左右に避けよう

カバドルを撃破すると，新アイテム「ヴェルデグの靴」をドロップすることもある

　カバドルを撃破して先に進むと，一転して廃墟のようなエリアになる。すでに襲撃を受けて荒れ果てた姿ではあるが，元はまるで王宮か，豪奢な教会や神殿だったかのような雰囲気がある。

迷宮と呼ぶには気品ある雰囲気の第2エリア。ここにもアークデヴァ帝国騎士が登場し，行く手を阻む。プレイヤー達を先に進ませないための足止め要員なのだろうか

　第2エリアのボスは「プロキオン」。岩の巨人ともいうべきモンスターで，画面に全身が入らないほど大きい。

プロキオンは画面を引いて，ちょっと下からアオリ気味でないと全身を見ることができないほど大きい，というか背が高い

　プロキオンの攻撃は，カバドルと同じように前方への物理攻撃がメインだ。ときおり自分を中心に範囲攻撃を仕掛けてくることもある。

直接攻撃のほかに，広範囲攻撃や，直線状に継続ダメージを与えるダメージゾーンを展開する攻撃なども使ってくる

　プロキオンは，身体の岩を地面に落とすことがある。この岩は回避行動の邪魔になるので，岩が落ちたらプロキオンを別の場所に誘導してから攻撃を再開するといい。

地面に設置された岩は，移動や回避の邪魔。このままだと戦闘に支障があるので，素早くプロキオンを岩から引き離したい。この岩がプロキオン攻略のカギになるという話もあるらしいが……

プロキオンを倒すと新アイテム「ヴェルデグのベルト」をドロップする。運が良ければ，複数個ゲットできるかもしれない

　プロキオンを倒し，さらに先に進むと，視界には青い空が飛び込んでくる。そして，そこに浮かぶ神殿に攻撃を仕掛ける謎の騎士が……。


　この騎士が誰なのかは，この時点で明らかにはならない。彼らはこの神殿を攻め落とすためにヴェリカ地下関門を抜けて来たらしい。それを止めようとするプレイヤー達を阻むのが，地下関門のラスボス「ヴェルデグ」だ。

　騎士を守るために攻撃を仕掛けてくるヴェルデグは，武装した巨大リザードマンといった感じだ。
　刃の付いた小手や鈍器のような小手をしていることからも分かるとおり，基本的な攻撃は両腕から繰り出される近接攻撃。つまり，撃破してきたカバドルやプロキオンと同様の戦術で戦っていけばいい。
　近接攻撃だけなく，広域攻撃も仕掛けてくるが，事前に攻撃範囲がフィールドに表示されるため，それを見ていれば避けることは難しくない。ただ，一発の威力が大きいので，確実に避けるようにしたい。

大きな小手を振り回して攻撃するヴェルデグ。このボスを含め，ヴェリカ地下関門はタンクがしっかりボスを抑えていれば，比較的楽に戦える

広域攻撃にも前方から後方への連続攻撃や，直線状の攻撃，フィールド全域への攻撃など，いくつかのパターンがある。しっかり見極めて，回避行動をとろう

広域攻撃を喰らうと，空に大きく放り出されてしまうことがある。この間は当然，何もできないのだが，空が青いせいか謎の開放感に包まれる

ヴェルデグを倒すと，箱を開けたクラス用の武器が得られる「ヴェルデグの武器ボックス」や，新装備の素材などが手に入る

　新ダンジョン「ヴェリカ地下関門」の紹介は以上だが，本稿中にも記した装備品について補足しておこう。

　今回のアップデートでは，新たな装備品として「ヴェルデグ装備」が実装される。ヴェリカ地下関門ではベルト，靴，武器が入手できるが，そのほかの部位については，同レベル帯のダンジョンで入手できるとのこと。

　また「ラカンアクセサリ」も実装されていて，さまざまなダンジョンでドロップする。もちろん，最上級装備である熾焔凱帝装備を強化する素材などもドロップするので，ぜひダンジョンにチャレンジしてもらいたい。

こちらがヴェルデグ装備一式を身につけたムーングレイバー。相変わらずセクシーだ。ヴェルデグ装備にはセット効果がある

ラカンのアクセサリーには「力」と「致命」の2種類があり，それぞれ複数の場所に装備することで，セット効果を発揮する

　新ダンジョンや新装備品の実装のほか，ヴァルキオン連合指令書が一新される。これまではただのリストだったが，今回のアップデートでよりグラフィカルになり，また報酬の詳細などが分かりやすくなった。

上が従来のヴァルキオン連合指令書で，下が新しくなった指令書。その違いは一目瞭然だ

指令書をクリックすると報酬や現在のクリア回数，“オーシャルの復活の書”の使用回数などが一目で分かる。また，ダンジョンでドロップするアイテムも載っていて非常に便利だ

　新たなコンテンツとしてデイリーボーナスも新設された。指令書の左上のスペースがそれで，「（0/3）」というのは，3回指令をクリアするとデイリーボーナスがもらえるということを表している（1回クリアで 1/3 と表記される）。
　デイリーボーナスを受領すると「デイリーボーナス1」から「デイリーボーナス2」となる。さらに指令を最大5回クリアすることで，「デイリーボーナス2」の報酬がもらえる。それ以降ばデイリーボーナスは得られず，各指令の報酬のランクは少し下がってしまうとのことだ。


　このほかにも，以前のアップデートで閉じたダンジョンが復活したり，従来のダンジョンのモンスターやドロップアイテムがリニューアルされて再実装されたりと，細かな調整が行われる。

　新たなエンドコンテンツとして実装される「ヴェリカ地下関門」だが，ボス自体はオーソドックスな印象で，それほど無茶な難度という感じではなかった。1日に入場できる回数に制限はあるが，ぜひ挑戦して新装備を入手しよう。

「TERA :The Exiled Realm of Arborea」公式サイト