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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第478回「研ぎ澄ますということは,割り切るということ」
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印刷2018/04/26 11:00

連載

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第478回「研ぎ澄ますということは,割り切るということ」

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 さっそくだけど,先週発売された「METAL MAX Xeno」PlayStation 4 / PlayStation Vita。以下,MMX)が面白いわ。いつもだったらこの連載はどうでもいい話から入るんだけど,今週に関しては一番言いたいことを冒頭に持ってきました。
 いや,実際に面白いんだから仕方がない。「二ノ国II レヴァナントキングダム」PC / PlayStation 4)が面白いと思っていたら,今度はMMX。どうなっとるんだ2018年のRPGは。私が知らないだけで,ほかにも面白いRPGはあるんだろうけど,ひとまず私が巡り合ったRPGが立て続けに面白いという僥倖。ゲイムライフだけで言えば2018年は非常に充実しているわね。

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 で,MMXの話だけども,繰り返すけどもすごく面白いのよね。思い起こせば私の高校時代。スーパーファミコンの全盛期。戦車を改造して戦うっていうゲイムデザインにときめいてプレイした「メタルマックス2」が,このシリーズとの最初の出会いだったわ。あと,犬にキャノン砲を担がせて戦うっていうのも衝撃的で。いろいろと少年心がくすぐられたのよね。
 以来,このシリーズはひと通りプレイしてきたんだけど,今回ほどハマったことはなかったかもしれないわ。それほどまでに面白い。シリーズとは言っても,今回のはナンバリングではない作品なんだけどね。確かに,今までのシリーズとは違う部分もちらほらあるし。でも,私にはその違いがしっくり来たんだと思うの。
 例えば,メタルマックスシリーズの特色として,“自由さ”が挙げられると思うの。メインストーリーはもちろんあるんだけど,世界のどこに行ってもいいし,どの順番でイベントをこなしても構わない。まあ,敵の強さの差はエリアによって異なるから,結局は行けるところから行くことにはなるんだけど。でも,それを踏まえたうえでクリアに至るまでの道筋は自由なの。時には早々に強い戦車をうっかり手に入れてしまうことだってあったわ。無双プレイが好きな私としては,それはそれで大歓ゲイだったけど。
 でも,MMXは基本的にシナリオに沿ったとおりのエリアしか行けない。したがって,ある程度管理された中でのゲイム進行になるの。その点,シリーズ好きの人はどう感じるか分からないわ。でも,私にはそれが良かった。自由過ぎたらどうしていいか分かんないし,一番効率のいい進め方をしたくなっちゃうがゆえに,効率が悪いことに気付くとモチベーションの糸が切れちゃうタイプなのよね,私。だから,シナリオに沿ってプレイできたのは良かったわ。
 とはいえ後半になると,行けるエリア,そして賞金首と呼ばれる戦っても戦わなくてもいい敵が増えて自由度がぐっと上がるんだけどね。管理と自由のバランスが今回はすごく私に合っていたの

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 まとめると,自由度自体は下がっているけど自由になるタイミングが絶妙だと私は感じたわ。あと,街がないのも私としては良かった。これに関しては好き嫌いだと思うの。RPGのだいご味の一つに,新しい街を目指すって部分があると思うから。ただ,今作にその楽しみは一切ない。壊滅させられた世界の中で生き残りを探すというストーリーだから。このゲイムでの世界は壊滅しているの。街なんかない。ここがポイントなのよね。
 最終的にこのゲイムをプレイして私が感じたのは,“研ぎ澄ますということは,割り切るということ”なんだなってこと。このゲイム,尖ってます。尖っているからこそ,刺さるってわけ。ゲイムって,プレイヤーにどういう体験を与えられるかを考えて作られているものだと私は思っていて。例えば,考えさせるもの,ただひたすら楽しいもの,頭を使わせるもの,感動させるものなど,体験にもいろいろあると思うの。
 そんな中でこのゲイムは,明らかに刺しに来ているわよね。刺して心に残そうとしている。いろいろとあるゲイムの中で,プレイヤーの心に刺すにはどうすればいいか。違いを生み出さなきゃいけない。では違いとは何か。それを象徴するのが“街がない”ってことだと思うのよ。普通のRPGには必ずあるはずの街をなくした。これだけでもまぁ違いといえば違いなんだけど,そういう表層的なモノだけじゃないのよ。

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 最初から考えてみましょうか。あ,以下はあくまでも私がプレイして勝手に思ったことなんで,作り手の本当の意図は別かもしれないって点はご了承いただきたく。
 プレイヤーの心に作品を刺したい。刺すためにほかのゲイムとは違う要素で尖らせる必要がある。メタルマックスシリーズならではの武器は何か。戦車。戦車を改造する要素がメタルマックスの優位性。では,その優位性を生かすためにプレイヤーにどういう苦労と報酬を与えればいいか。戦闘するたびにパーツを拾えればいい。でも,ある程度の苦労が必要。いいパーツが手に入る場合とそうでない場合がある。
 必然的に,繰り返させる以上はプレイヤーにとって戦闘が苦痛になってはならない。いい武器やエンジンを手に入れたら,実感する場が必要。結局,戦闘で実感させる。となると,このゲイムのキモは戦闘ということになる。
 じゃあ,戦闘をいかに楽しませるか。街は,戦闘を重ねるための拠点の位置付け。となると,街ごとに特色は必要ない。街を使い分ける必要はなく一つあれば十分。結果,街がない。

 ……こういうことなんじゃないかなって,私は感じたわ。要は,このゲイムの大半を占めるであろう戦闘に,ゲイム作りのリソースをぶち込んでいる。そしてその象徴として,このゲイムには街がないんだと私は捉えているわ。刺すために尖らせる。その作業の中で,必要ないものはいっそ削ってしまう。
 あれもこれもトッピングして味がブレるくらいなら,一杯で満腹にさせるんじゃなく,おかわりしてもらえるように作る。一回クリアしただけで満足できない人には,周回プレイをしてもらう。そういう味を目指す作りにしてるのよね。そんな割り切りを,このゲイムからは感じるのよ。で,それが少なくとも私にはうまくハマって,このゲイムが面白く感じているんだと思っているわ。
 細かい不満はあるわよ。基地にいるのに持っているすべての戦車を好きなときに改造できないとか,戦車での戦闘が快適であるがゆえに,戦車を降りたときの戦闘が普通であることを苦痛に感じてしまうとか。ただこういうのって,どのジャンルでもそうだけど,好きだからこそ目に付く部分だと思うわけ。ついついそれを言いたくなってしまうぐらい,心に刺さっているってことです。なので,オススメ。
 作業のはずの戦闘がプレイしていて苦じゃない。この部分に興味がある人には,ぜひプレイしてみてほしいわね。逆に,この部分以外の物をRPGに求めるのであれば向いてないかもしれない。ま,いずれにせよ一度プレイしてみてほしいってことで。ゴールデンウィークにオススメの一本……。

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 ゴールデンウィーク? 早くない? ちょっと前に正月じゃなかった? ゴールデンウィークということは,当然プロレスラーである私も忙しい季節なわけで。皆様がお休みのときに大会があるもんで。ま,そこら辺の詳しいところは↓の欄外で愚痴るとして。
 ひとまずゴールデンウィークは皆さん,良き時間を過ごすために良きゲイムライフを送れるといいですな。……私は忙しいけど! ではまた次回。

今週のハマりゲイム
PlayStation 4:「METAL MAX Xeno
PlayStation Vita:「GOD WARS 〜時をこえて〜
Nintendo Switch:「OPUS-地球計画
ニンテンドー3DS:「牧場物語 ふたごの村+
iOS:「ドラゴンクエストライバルズ」「ウイニングイレブン カードコレクション

■■男色ディーノ(プロレスラー)■■
ディーノ選手のゴールデンウィークあたりの予定を入手しました。4月26日はAbemaTVの「木曜The NIGHT」生放送。27日はAbemaTVで選挙のための(?)あいさつ放送……的な路上プロレス,28日はAbemaTVで「The NIGHT 2周年記念!MC全員集合SP!」,29日はDDTの後楽園ホール大会,30日はDDTのメッセウイング・みえ大会,5月1日はDDTの新木場1stRING大会,3日はAbemaTVで「木曜The NIGHT」,4日はDDTの夢メッセみやぎ西館ホール大会,5日はDDTの青森はまなす会館大会,6日はDDTの札幌ススキノ・マルスジム大会,8日はDDTの新木場1stRING大会とのことです。「もうね。このスケジュールを見ると……さすがにいくらなんでも……」とのことでした。
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